会員の方へ

専門医会の案内

優生保護法とともに発足した「小倉優性指定医会」が源流。現在は39名の会員が、4つの班編成で運営。

本会のあゆみは、医師会と日本母性保護医協会とともにありました。優生と母性保護を目的とした昭和23年の優生保護法成立に伴い、優生保護法指定医制度が確立され、開業医のほとんどが本制度に属していたからです。

そのため、本会も以前は「小倉優生指定医会」と呼ばれていました。優生保護法の制定から2年後の昭和25年に発足。そして昭和59年1月に、名称が「小倉産婦人科医会」となりました。

以前は勤務医を含めて6組の班編成で運営されており、会議、宴会、ゴルフなどすべてが豪放磊落な専門医会だったようです。

現在は年2回の総会、納涼会を含む懇親会を3回開催。さらに年末には水子供養を永照寺にて厳かに執り行っています。

会員は、A会員14名、B会員19名(班外会員含む)の総数33名を、4つの班編成にして運営しています。


産婦人科医会会長 松﨑 徹

 

医師の減少、小児虐待など、新たな課題の解決に向け、他の病院や専門医会、行政との連携が、これからの使命。

産婦人科医師数の減少や医事紛争の増加など昨今の厳しい医療事情からか、2003年以降の産科診療所の新規開業は皆無であり、今後は会員の高齢化が加速されると予想されます。

また周産期領域においては、北九州市では4つの基幹病院でハイリスク妊娠のみを取り扱い、我々1次施設でローリスク妊娠を取り扱い、地域での産婦を守っていかなければならないという昨今の厳しい環境もあります。そういう意味でも、会員相互の親睦はもとより、病診、診診連携の強化はますます肝要になっていくと考えられます。

個々の医学医療技術の向上にむけては、「新生児蘇生法研修会」を小倉医療センター小児科の協力で2回開催。十数名の医師やスタッフがAコースの修了認定を受けました。

また、小児科医会との協働によるペリネイタルビジット事業(出産前後小児保健相談)は、7年目を迎え開業産科医院で初産の20%以上の産婦さんが利用しています。「小児虐待」の問題は喫緊の課題であり、本事業は妊娠期、周産期からの子育て療育支援システムのモデルケースと言っても過言ではなく、この事業が北九州市全域に拡大するよう構築させたいと両会は切に願っています。

2012年忘年会
2012年水子供養