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専門医会の案内

国の精神医療施策の展開とともに、病院・診療所が充実。現在では、9病院、16診療所の精神科医が加盟。

小倉における民間精神科病院の第1号は、昭和5年に開設された小倉脳病院、現在の日明病院でした。一方、官公立病院としては、昭和23年に初めて国立小倉病院の中に精神科が開設されています。

昭和25年には「精神衛生法」が施行されましたが、精神障害者の要入院患者数に対して、病床数が10分の1以下という状況が続いていました。しかし昭和29年と40年の精神衛生法改正にあわせた国庫補助の規定や、地域精神保健活動の整備が契機となり、病床数は急増。北九州市内の病院・診療所も増えていきました。

平成18年には、「障害者自立支援支援法」が成立施行。精神障害者に対する取り組みは、看護から医療へ、病院から外来そして地域へ、さらには社会参加、自立へという流れで推移しています。

このように社会における精神科への理解が進み、ニーズが高まっていくなかで、小倉精神科医会が発足されました。現在では、9病院、16診療所で39名(A会員23名、B会員16名)の会員を有し、さまざまな活動を行っています。


精神科医会会長 松尾 典夫

 

専門医が語り合い、学び合う「精神科集談会」を定期的に開催。看護学校の講師や各種委員会、行政などへ積極的に協力。

北九州精神科医会の半数以上を小倉が占めていることもあり、北九州市精神科医会と合同で月1回、「精神科集談会」と銘打った講演会を開催しています。症例研究会が発展したもので、産業医大の中村純教授を座長に数名の世話人で構成され運営がなされています。日本全国から著名な先生をお招きするなど、会員の研鑽と懇親を深める貴重な場となっています。

また小倉医師会への事業協力としては、医師会役員の推薦、看護学校の看護師科講師2名、准看護師科講師2名の派遣、保健指導委員会や救急医療委員会、小倉北区包括ケア会議への委員推薦、専門医会長会への出席、選挙協力等を行っています。

行政との協力関係では、小倉北区・南区の精神保健相談業務に各2名の合計4名の派遣を行っています。

今後も小倉における専門医会の一つとして、こうした事業や事業協力を継続し、地域貢献に取り組んでいきたいと思います。