小倉における民間精神科病院の第1号は、昭和5年に開設された小倉脳病院、現在の日明病院でした。一方、官公立病院としては、昭和23年に初めて国立小倉病院の中に精神科が開設されています。
昭和25年には「精神衛生法」が施行されましたが、精神障害者の要入院患者数に対して、病床数が10分の1以下という状況が続いていました。しかし昭和29年と40年の精神衛生法改正にあわせた国庫補助の規定や、地域精神保健活動の整備が契機となり、病床数は急増。北九州市内の病院・診療所も増えていきました。
平成18年には、「障害者自立支援支援法」が成立施行。精神障害者に対する取り組みは、看護から医療へ、病院から外来そして地域へ、さらには社会参加、自立へという流れで推移しています。
このように社会における精神科への理解が進み、ニーズが高まっていくなかで、小倉精神科医会が発足されました。現在では、9病院、16診療所で39名(A会員23名、B会員16名)の会員を有し、さまざまな活動を行っています。
