会員の方へ

産業医会

労働災害や労働疾患の増加に応えるべく、活動を開始。産業医の資格取得と更新、資質の向上をサポート。

小倉医師会における産業医活動がスタートしたのは、昭和53年。産業の発展とともに労働災害やそれに起因する疾患が増加している時代でした。そこで、地域医療の一環として設立された医師会クリニックを拠点として産業医活動が始められ、その2年後、昭和55年5月の会合において、産業医部会の設立が発案。同年10月に、設立総会を兼ねた第1回産業医会が開催され、現在に至っています。

平成8年の労働安全衛生法の改正により、産業医となるべき資格の要件が定められ、平成9年4月には日本医師会が認定産業医制度を発足。産業医の資質の向上と地域保健活動の一環である産業医活動の推進が図られました。

小倉医師会においても、日本医師会認定産業医の資格を取るための産業医学研修会が頻繁に行われ、多くの会員の先生方に資格を取っていただきました。その後も数多くの研修会を開催。資格の更新や産業医としての活動をサポートし続けています。


担当理事 加生 忠洋

小倉地域産業保健センターに、相談窓口を設置。環境改善からメンタルヘルスまであらゆる相談にアドバイス。

会の活動としては、地域産業保健センターの運営、年1回の総会と研修講演会などを主に行っています。

小倉地域産業保健センターは、小倉医師会健診センター内に設置されており、健康相談窓口の設置、個別訪問による産業保健指導、産業保健情報の提供が主な事業です。電話窓口相談では各産業医の先生方が当番で担当し、メンタルヘルスや健康管理の指導などを行っています。また、個別訪問産業保健指導は年に100件近く行われ、産業医が直接事業所を訪問し、健康管理指導、助言、作業環境改善のためのアドバイスなどを提供。その他、企業からの求めに応じ、産業医の紹介や契約の際の立ち会いも行っています。

国は産業医の必要性に鑑み、産業医科大学の創設や認定産業医制度などを通して産業医の育成を図ってきました。しかし、まだまだ質的にも量的にも不十分な状態です。そのうえメンタルヘルスや過重労働などの新たな問題や課題も増えてきました。多様化するニーズに応えられるよう、タイムリーな研修やサービスの提供により一層力を尽くしてまいります。


2012年総会

2012年総会